テレビファン・ウェブ 12月20日(土)15時13分配信
妻夫木聡、両親の前で男泣き |
本作の舞台は、戦前のカナダ、バンクーバー。差別や貧困の中でも、フェアプレーの精神で戦い、日系移民に勇気と誇り、希望を与えた実在の野球チーム“バンクーバー朝日”の物語。
キャプテン役を演じた妻夫木は「昨日は緊張して寝られませんでした。夜の12時に監督とメールの交換をしたりして、本当に緊張していました」と心境を語った。
エースピッチャー役を演じた亀梨は「この間、3回目を見させていただいたんですけど、その時にやっと皆さんと同じ感覚で見ることができて、本当にすごい作品に参加させてもらったんだとあらためて感じました。人間は時代とか状況とか、時空を飛び越えて生きるということを感じていただけたらうれいです」と語った。
また、観客に向かってプレゼントのボールを投げる際に妻夫木が「両親が来ているので、両親を目掛けて投げます」と話すと、亀梨も「僕の両親も次回に来るんですよ」と明かし、観客を沸かせる一幕もあった。
最後に妻夫木は「この映画は、いい映画を撮ろうと思って撮っていたわけでもなく、勝ち負けということでもなくて、映画で何か人の人生が変えられたらうれしいなという思いが含まれていると思います」と話しながら、言葉に詰まり男泣き。
亀梨に肩をたたかれ励まされると「人が一生懸命になっている姿は、どんなに着飾った人よりも素晴らしいと思います。この作品で僕ら朝日軍も、(観客に)少しでも希望を与えられたらいいなと思っていました。そういう思いが皆さんに届いたらうれしいです」と泣きながら話すと、もらい泣きする観客もいた。
亀梨和也が妻夫木聡の“キャプテンシー”を絶賛「僕たちを背中で引っ張ってくれた!」
webザテレビジョン 12月20日(土)20時34分配信
「川の底からこんにちは」('10年)や「舟を編む」('13年)などで知られる石井裕也監督が演出を務める、逆境を乗り越え世界で活躍する日本人たちの姿を描いた映画「バンクーバーの朝日」の初日舞台あいさつが、12月20日に東京・日劇2で開催。主演の妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、佐藤浩市、そして石井監督が登壇し、撮影の苦労話や作品に対する思いを語った。
同作は、1900年代初頭、カナダ・バンクーバーに実在した日系カナダ移民の二世を中心に創設された野球チーム“バンクーバー朝日”のメンバーの奮闘を描くヒューマンストーリー。人種差別や過酷な肉体労働、貧困と言った厳しい現実を乗り越え、小柄な日本人の特性を生かしたプレーで大柄な白人チームに果敢に戦いを挑んでいく。どんなラフプレーにも抗議をしない、紳士でひたむきな姿に、やがて日本人だけでなく白人までもが熱狂していく。やがて、アメリカ大陸の西海岸の白人リーグを倒し、チャンピオンにまで登り詰める。しかし、1941年に発生した真珠湾攻撃により、全ての日系移民は強制収容所へ移住させられてしまい、日本人街は消滅。彼らの存在は日本人街の記録と共に歴史の闇に葬り去られてしまう…というストーリー。日系移民に勇気と誇り、希望を与えた“バンクーバー朝日”の選手たちを、妻夫木や亀梨、勝地らが熱演している。
レジ―笠原役で主演を務める妻夫木は「ようやくこの作品がスタートできるということで、本当に昨日は緊張して眠れませんでした。石井監督と夜中12時ぐらいにメール交換しちゃいました(笑)。無事に初日を迎えることができて良かったです。全身全霊で臨みましたし、ここにいるみんなもそうだけど、来ていないその他のキャストもみんな思いを込めて作った作品なので、一人でも多くの方にこの思いが届いたらいいなと思うので、もし気に入っていただけたらいろんな方に広めてほしいです」と、照れ笑いを浮かべてあいさつした。
また、ロイ永西役の亀梨は「天候が悪い中、お越しくださってありがとうございます。僕自身、この作品に参加させていただけたことを誇りに思いますし、先日、3回目を見させてもらう機会があったんですが、やっと自分も皆さんと同じような感覚でこの作品を捉えることができて、本当にすごい作品に参加させてもらえていたんだなとあらためて感じました。この作品を通して歴史を同じ日本人の方に知っていただけたらうれしく思いますし、シンプルに人間が生きる、ということをこの映画を見て感じていただけたらうれしく思います」と、感慨深い表情で明かした。
さらに、妻夫木演じるレジ―笠原の父・笠原清二役の佐藤は「最初にこのお話をいただいたとき、打って投げて走る気マンマンだったんですけど…実際に本を拝読させていただくと、そういったシーンは一切なく…。ただ、『グラウンド以外のところで走って、遊んでください!』という石井裕也の演出と、逆に客観的に見たプレーヤーたちの真剣なプレーが映画からにじんでいると思います。皆さん楽しんでいってください」と、おちゃめな一面をのぞかせつつ、重厚なトーンでアピールした。
全編を通してふんだんに盛り込まれている野球のシーンでは、吹き替えなしで撮影を敢行。しかも、野球経験者でも難しい硬式の球を使った撮影ということもあって、妻夫木は撮影中に中指にヒビが入るケガをしていたという。ケガを押して撮影を乗り越えた“座長”妻夫木に対し、亀梨は「僕も野球経験者ですけど、軟式から始まって硬式に移るとき、最初はキャッチボールでさえ体をそらしたいくらい怖かったですし、ましてやこの時代に使っていた(薄くてボロボロの)道具ですからね…。同じく野球経験者の豆腐屋(=上地)でも最初はボロボロでしたから(笑)。そんな中、キャプテンはそういうことも含めて、すごく真摯に、ケガをしても背を向けることなくこの映画に向き合ってくれているという姿勢を見ながら僕たちは撮影できたので、本当に背中で引っ張ってもらえたなという印象です」と、先輩俳優のプロ根性を絶賛した。
亀梨ばらしちゃった!勝地涼がセット破壊
日刊スポーツ 12月20日(土)16時2分配信
映画「バンクーバーの朝日」(石井裕也監督)の初日舞台あいさつが20日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、勝地涼(28)がロケセットを破壊していた裏話を亀梨和也(28)に暴露された。
亀梨が「セットを壊してたよね」と話を向けると、勝地はバツが悪そうに認めた。
「(シーン撮影が)終わった後に座ろうとしたら、周りにある小道具を全部ガラガラガラと(崩した)。すごくいいシーンを台なしにしてしまうところだった」
映画の名場面でもある長回しだったが、撮影後だったため、大事には至らなかった。
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