KAT-TUN、4人組になって見えたグループの強みとは? “ヤンチャ”だけではない魅力を検証
リアルサウンド 1月8日(木)16時20分配信
2013年の9月以降、田中聖の脱退に伴い4人組となったKAT-TUNが、次第に勢いを取り戻してきている。
2014年の7月より開始したライブツアーは、昨年末の大晦日、恒例となった単独カウントダウン・ライブ『KAT-TUN COUNTDOWN LIVE come Here 2014-2015』にて幕を閉じ、ファンにグループが健在であることを示した。1月3日には正月特番『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』(TBSテレビ)に出演。同シリーズは第5弾にして全国ネットとなり、今回は沖縄を旅しながら危険生物を捕獲するという、体を張った企画に挑戦した。
1月31日にはメンバーの亀梨和也が主演となる映画『ジョーカー・ゲーム』が公開されるほか、主題歌となる『Dead or Alive』は約半年ぶりの新作として、1月21日にシングルリリースされる。ジャニーズの動向に詳しい芸能記者の佐藤結衣氏は、最近のKAT-TUNの活動について、次のように語る。
「2013年に田中聖さんが抜けた際には、その後の活動が心配されたKAT-TUNですが、最近は4人ならではのチームワークがうまく回り始めた印象を受けます。たとえば年始の『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』では、ボクシングが得意で危険な香りがするイメージの上田竜也さんが、グループ内ではむしろイジられキャラで、ことあるごとにシャドーボクシングをさせられたり、セクシーなイメージの亀梨和也さんが、寝起きドッキリで変顔をさせられたりと、彼らの素の関係性が伺える内容でした。もともとコンサートでは、ヤンチャながらも気さくで親しみやすい一面を見せていた彼らですが、最近ではメディア上でもそういった部分が見えやすくなってきたと思います。田中さんが抜けてしまったのは残念なことだったとは思いますが、一方でオラオラ系のイメージが強かったのも事実。4人組となったことで、これまで『KAT-TUNは不良っぽい』と単純に括られていたのが、より個のキャラクターにスポットが当たるようになり、一般的な視点ではなかなか見えてこなかった彼らの素の魅力が滲み出てきたように思います。また、困難を乗り越えてきた4人だからこそ、かえって絆が深まっているという面もあるでしょう。その厚い信頼関係があるからこそ、バラエティやドッキリといった、ともすればイメージが崩れそうな番組にも、柔軟に対応できるようになってきたのかもしれません」
音楽面でも、田中が抜けてなお、KAT-TUNらしさが失われていないと、佐藤氏は続ける。
「映画の告知映像で流れる『Dead or Alive』を聞くと、疾走感のある四つ打ちのビートがハードな印象で、KAT-TUNらしさを感じることができます。田中さんのラップは、たしかにKAT-TUNの音楽的特徴となっていましたが、彼が抜けてもなお、その方向性は基本的に変わっていないようです。一方でメロディラインはポップでありながらどこかメランコリックな雰囲気もあり、より大人っぽいアプローチをしている印象で、グループとして成熟してきた今の彼らを象徴しているように思います。田中さんのラップに頼らずともKAT-TUNらしさを更新できたというのは、ある意味ではより明確にグループとしてのアイデンティティを見いだすことに成功している、ということではないでしょうか。メンバーの年齢も30歳に差しかかり、男性として成熟した魅力も増してくる時期だけに、今年はいよいよ勢いを取り戻していきそうです」
度重なるメンバーの脱退などにより、苦労が多かったKAT-TUNだからこそ、滲み出る魅力もあるのかもしれない。
松下博夫
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