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亀梨和也が語る“素の自分”を凝縮した初フォトブックへの思い「名刺代わりの本ができた」
2018-02-23 11:00 ORICON

亀梨和也が初のフォトブック
『ユメより、亀。』への
思いを語った (C)マキア編集部 

今年から再始動する人気グループ・KAT-TUNのメンバーであり、俳優としても多数の作品に出演、そしてスポーツキャスターとしても活躍する亀梨和也。32歳の誕生日となる23日に初のフォトブック『ユメより、亀。』(集英社・¥1800+税)を発売する。2010年12月から美容誌『MAQUIA』で始まり80回以上も続く連載「亀カメラ」掲載の写真とコメントを網羅するほか、昨年のソロコンサート映像のスチールカットの独占公開、最新の撮り下ろし&ロングインタビューなどを収録。自分の中で一番根底にある部分で向き合ってきた」という連載がまとめられ、「名刺代わりの本ができた」と自信を見せる亀梨に本作への思いを聞いてみた。


『ユメより、亀。』撮影現場(C)マキア編集部

『ユメより、亀。』撮影現場(C)マキア編集部
強い時も弱い時も、自分の中の一番根底にある部分で向き合ってきた連載

この連載はすごく近い距離感で、飾らない自分の姿と心を残してもらってきたから、いずれまとめて本にしたいっていう願望がずっとありました。この7年は個人としてもグループとしてもいろいろあったんだけど、この本では写真もコメントもその時の“ありのまま”を見せることができています。自分がやってきたことをそのまま残すことができ、亀梨和也の濃度がすごく高い本になっているので、MAQUIAのスタッフさんをはじめ事務所のスタッフなど、携わってくれた皆さんに感謝ですね。

写真を見返すと「この時は元気がなかったな」とか「この時はこんなことを思ってたな」とか、そういうことをすごく鮮明に思い出します。「この時はめっちゃ二日酔いだった」とか(笑)。普通の仕事では「プロフェッショナルとしての亀梨和也のベスト」を目指すけど、この連載だけはそういう発想ではなく、自分の中の一番根底にある部分で向き合ってきました。強い時も弱い時も、ありのままの姿と言葉を見せられたのは、スタッフの皆さんの協力のおかげ。けっこう攻めた話もしてるし、ファンの方の中には「そんな話を聞きたくない」という人もいるかもだけど、それぐらい素の自分の姿と心が表れています。

でも、いきなりリアルを全部さらけ出せたわけではなくて、いろんな仕事を経験して徐々に自分が変わっていった感じです。人間的な濃度を上げたいけどこの顔が邪魔だと感じたり、KAT-TUNや亀梨和也の名前がなければいいのにと思った時期もありました。7年のうちに葛藤しながら自分の落としどころを見つけていったのですが、この連載では感情が行ったり来たりするゆらぎが出ていて、そういうところは人間らしくて自分で読んでも面白かったですね。ここではカッコいい自分を発信したいという感覚はまったくないし、そういう意識があったらここまで本音の言葉を出せていなかったです。

掲載される写真選びについても、すべてスタッフさんにおまかせ。現場でもあんまり写真を撮らないし、一番早い時は3分くらいで撮影が終わったことも(笑)。印象深い一枚を挙げるなら、「風」のカメラを持ったカット(本誌96ページ)。この時のインタビューではグループのことを話題にして「覚悟と危機感が必要」って言ってるし、いま自分がKAT-TUNとしていられるのは、この時期を乗り越えたからって思えるくらい大事な時でした。写真は笑顔だけど、いろいろ考えていたんです。今だから言えるけど(笑)。

■本の構成も提案 表紙は同性の方にも手にとってもらえることを意識した

ブログやSNSをやっていないから、この連載が自分の思いを打ち明ける場となっていますが、7年前の言葉を読み返しても変なブレはなかった。ドラマや映画の取材では作品について語るけど、ここではそれに向かうマインドを話している感覚で、話しながら「自分は今こんなことを思っているんだ」って気づく時間でもあるのかな。自分もみんなと同じように喜ぶ時もあれば、悲しい時もあるし、悩んでいることもある。自分をわかってほしいわけじゃないですけど、共感はしてもらえるんじゃないかなって思います。

これまでの自分の姿と思いが積み重なった作品で、文字数も多いから読み物としても性別や世代を問わずに楽しんでもらいたいので、本の構成にも自分から意見を出しました。特に表紙は、応援してくれている人たちはもちろん、同性の人にもどうやったら手に取ってもらえるか意識したポイント。“アイドルとしてこう見られたい”という本ではなく、亀梨和也という人間の思いや考え方をストレートに表現しているので、偉そうには言えないけど読んでくれた人が何かを感じてくれて、何かのヒントにしていただけたらうれしいです。

タイトルはいくつかの候補から選びました。自分の夢を語っている本じゃないし、むしろリアルを吐き出しているんだけど、俺は夢がある世界で存在しているし、ファンの方は夢を抱いて俺を見てくださっているところもある。それに、俺が長くやっていた舞台が『DREAM BOYS』というタイトルで、KAT-TUNが充電に入るときにスガシカオさんに作っていただいた曲「君のユメ ぼくのユメ」にも「ユメ」という言葉が入っていたり、そういうところから感覚的に今の自分にフィットしているかな、と。

■誰かに必要とされることが自分のモチベーション オフの自分に使えるエネルギーは…

俺自身は“亀梨和也”という人間に興味はなくて、俳優・KAT-TUN・キャスターなど誰かに必要とされていることに対してのモチベーションで生きている。自分のためなら全然ストイックになれないけど、必要とされるなら思い切りギアを入れてジムにも行くし、食事制限だってする。見てくださる人がいることが、最大の原動力。子供の頃はカッコよく見られたい気持ちが強くて、それは今もゼロじゃないけど、オフの自分にまで使えるエネルギーがない感じです。

だから“亀梨和也”のためだと疲れに負けちゃう時もあるけど、みんなの“亀梨くん”のためならどんなに疲れてても動けるから、自分でも“亀梨くん”ってスゲーなって思う時があります。でも、たまに“亀梨和也”にも刺激を与えることをやろうと思って、意識的に洋服屋さんに行ったり、映画を見たりして影響を受けるようにしています。女の子に会ってみたり、っていうのも大事だよね(笑)。

この本は“亀梨和也”の濃度が強いと思う。男性の方ってテレビで見る“亀梨くん”しかご存じない方が多いと思うのですが、本を通じて素の自分を少しでも感じていただけたら、人としての距離感を近づけられるのかなって期待もあります。本の中でカメラマンの若木信吾さんと対談して「若い頃の木村(拓哉)くんに似ている」って言っていただき、木村くんに近いスタッフさんからも同じように声をかけられることが多いので、本ができあがったら木村くんに持っていきたいですね。素の自分と近い距離感で接してくださる先輩なので、名刺代わりのこの本で改めて自分を知っていただきたいなと思います。

亀梨和也(かめなし・かずや)1986年2月23日生まれ。東京都出身。KAT-TUNのメンバー。放送中のカンテレ・フジテレビ系ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜 後9:00)主演を務め、日本テレビ系『Going! Sports&News』(毎週日曜 後11:55)にキャスターとして出演中。

●本誌の発売を記念したパネル展が、きょう23日から3月19日まで東京はSHIBUYA TSUTAYA 6階書籍コーナー、大阪は梅田蔦屋書店 アトリウム側エレベーター前ショーケースで開催。掲載される代表カットやアザーカットが展示される。

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