24時間テレビ歴代2位タイ18.6% 高視聴率の4つの理由(スポニチ)
2017年8月29日 スポニチ
日本テレビで26、27日に放送された「24時間テレビ40」の平均視聴率が歴代2位タイの18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが28日、分かった。瞬間最高も40(スポニチ)5%の高数字。チャリティーマラソンランナーの当日発表や、作詞家の故阿久悠さんを題材にしたスペシャルドラマなど、これまでとはひと味違った手法が奏功した。
平均視聴率は05年の19.0%に次ぎ、歴代2位タイの18.6%。瞬間最高は27日午後8時47分、チャリティーマラソンランナーを務めたブルゾンちえみ(27)が日本武道館に到着しゴールテープを切る直前の40.5%で、記録が集計されている89年以降で歴代5位をマークした。
高視聴率をはじき出した背景を探ると、4つの理由が見えた。
(1)ランナー発表 史上初めて当日発表したことで話題性は大。さらに、大ブレーク中のブルゾンを起用したことに、テレビの辛口批評でも知られる作家の麻生千晶さんは「日テレは旬のものをつかまえるのがうまい。大衆の関心からずれずに取り入れている」とキャスティングの的確さを指摘した。
(2)テッパンの視聴率 土日のゴールデン(午後7~10時)は「世界の果てまでイッテQ!」など人気番組を持つ日テレの独壇場。「24時間テレビ」の裏には民放各局が特番を編成したが、民放関係者は「レギュラー番組をぶつけて視聴率が下がるより、特番の数字が悪いほうが痛手が少ない。どの特番も見応えがなく、消去法で日テレを見た人も多いのでは」と解説した。
(3)阿久さんのドラマ スペシャルドラマ「時代をつくった男 阿久悠物語」は25.6%で歴代3位タイ。これまでのように病気などと闘うチャリティー色を前面に出した内容ではなく、一時代を築いた阿久さんの生涯を描いたもので、同局は「親子3世代で楽しめ、語り合えるドラマとなった」と胸を張った。
(4)ジャニーズ メインパーソナリティーは嵐の櫻井翔(35)、KAT-TUNの亀梨和也(31)、NEWSの小山慶一郎(33)が務めた。番組関係者は「異色の組み合わせのジャニーズメンバーが出ずっぱりだったことで、女性視聴者を取り込めた」と分析した。
40回の節目で、視聴率は大成功といえる結果。麻生さんは「若者にこびるのではなく、お年寄りも見られる番組作りで、没後10年の阿久さんを取り上げるなど目の付けどころがうまい。万事目配りが利いていた」と話した。(スポニチ)
亀梨和也、24時間テレビ「阿久悠物語」の老け役で見えた彼の将来
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>2017.08.29 エンタメ
今年の24時間テレビは、歴代2位となる平均視聴率18.6%を叩き出し、なかなか健闘した模様。
同番組のスペシャルドラマでは、「時代をつくった男 阿久悠物語」として、KAT-TUN・亀梨和也さんが作詞家の故・阿久悠さんを演じました。
亀梨和也の阿久悠 阿久悠さんとともにヒットメーカーとなった作曲家・都倉俊一さん役は、NEWS・加藤シゲアキさんが担当。
どことなく昭和の色男っぽいエッセンスをもつ二人のキャスティングは、なかなか巧みだったと思います。
実在の人物へのリスペクトが感じられた演技
24時間ドラマというと、例年は「障害や難病に悩みながらも雄々しく生きる実在の人物」が取り上げられてきましたが、今年は少し毛色が異なりました。
一時代を築きながら、時の流れの残酷さに懊悩(おうのう)する男――今回は、阿久悠さんを通して誰もが体験するであろう哀しみが描かれました。
グッと眉間にシワを寄せ、かすれた声を押し出すように話す。きつく聞こえる言葉の中に、鋭い洞察と愛が潜む。「スター誕生!」を流行らせ、ピンク・レディーらをスターダムに押し上げた阿久悠さん。
亀梨さんは、彼の中に降りてきた阿久悠さんの魂に、ゆっくりと寄り添うように演じていた……。役をモノにするとか、そういうことの前に「この時はこんなふうに話されたんですね」と、内なる阿久さんとコンセンサスを取りながら、丁寧にセリフを述べていたように思います。
その姿には高潔なリスペクトがあり、見ていてとても清々しく思いました。
親友の葬儀シーンでの老け役が美しかった
さらに、親友・上村一夫氏(田中圭さん)の葬儀に臨む壮年期の姿がとてもよかった。
あまりにも突然な友の死に、弔辞を読みながら慟哭してしまう阿久さん。白髪まじりの髪、しわが浮いて疲れが見える肌。若い華やぎを失ったその横顔は、けれど凄まじく美しかった。
不謹慎を承知で、私はその亀梨さんを「美しい……いけるやん」と思ってしまいました。
今、亀梨さんは31歳。
これからますます男の深みを増していき、実年齢より上の役を演じることも増えましょう。老け役が垣間(かいま)見せてくれる亀梨さんは、将来の彼とオーバーラップして、40になろうが50になろうがこの人は余裕でいい男なのだと確信させてくれるのでした。
離れられるわけが、ないことも。
音楽業界の偉人を演じる興味深い試み
阿久悠さんは、日本の音楽業界のレジェンドであり、亀梨さんもまた同じ業界に身を置いています。偉人の生涯を、同じ世界で生きる後輩が演じる。誠に興味深く、面白い試みだったと思います。
来年の24時間ドラマがどうなるかわかりませんが、この路線もまた「いけるやん!」と思うのです。
<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
『24時間テレビ』で放映の『時代をつくった男 阿久悠物語』亀梨和也の演技に絶賛の声
2017年08月29日 00時35分 まいじつ
24時間テレビ・亀梨和也主演ドラマ「阿久悠物語」が大絶賛
2017年08月28日 21時00分 まいじつ
今年の『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(日本テレビ系)の最中に放映されたドラマスペシャル『時代をつくった男 阿久悠物語』で、主人公の阿久悠を演じた『KAT-TUN』の亀梨和也に絶賛の声が相次いでいる。
「まるで亀梨に天才作詞家の阿久悠の魂が乗り移っていたようでした。特に、『おれが作る歌で時代を切り開いていきたい』と熱く語る姿は、迫力満点でした」(テレビ雑誌編集者)
ドラマでは、伝説のアイドル『ピンク・レディー』らの大ヒット曲を阿久悠とコンビで次々に生み出した作曲家の都倉俊一の役を『NEWS』の加藤シゲアキが演じ、こちらも好評だった。
「重要なのは、亀梨和也と加藤シゲアキがドラマで絡んだことです。いままではNEWSとKAT-TUNはファンのことも考え、互いが一緒にならないように配慮されてきたような感じがありましたが、今回のドラマは作詞家と作曲家というコンビで共演を果たしました。このキャスティングに、今後のジャニーズ事務所の“営業戦略”を感じました」(芸能記者)
ドラマの最後には阿久の未発表作品も披露
歌謡曲が全盛だった昭和の時代に、“ヒットメーカー”と呼ばれた作詞家の阿久悠は、『また逢う日まで』、『北の宿から』、『津軽海峡・冬景色』、『勝手にしやがれ』、『UFO』、『雨の慕情』、『熱き心に』など、5000曲以上の名曲を手掛け、シングルレコードとCDの総売上数は6834万枚、日本レコード大賞を史上最多の5度も受賞した、まさに昭和歌謡界の巨人だった。
「阿久悠はまさに“時代をつくった男”だったのです。僕が感銘を受けたのは、阿久悠を演じる亀梨が、作詞家としてはもはや時代遅れになっていた状態で、河島英五の『時代おくれ』という歌を書いて妻に見せるシーンです。『歌には時代を動かす力がある!』と叫び続けた男が、自らを『時代おくれ』と言い、それでも時代を動かす男になりたいという台詞を口にするシーンを、亀梨は見事な表情で演じきりました。2時間ドラマではもったいないほどで、鳥肌が立つシーンでした」(放送作家)
ドラマの終わりには、阿久悠が未発表の作詞に、つんくが作曲した作品『子供たちの未来をよろしく』を、五木ひろし、柏原芳恵、八代亜紀ら阿久悠にゆかりがある歌手が、つんくと阿久悠の妻を演じた松下奈緒の演奏で歌った。
「いい歌なのでCD化されると思います」(レコード会社スタッフ)
マラソンランナーの発表を2時間近く“視聴率稼ぎ”で引っ張った日本テレビの姑息な演出を、見事に帳消しにしたドラマと言えるだろう。ジャニーズ事務所としても、演技派の亀梨の面目を保つどころか株を大幅に上げた結果となったようだ。
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